【有毒?無毒?】ハマウド(浜独活)を食べてみたレポ
皆様、ハマウドというのをご存知でしょうか?
私は今年はじめて知りました。
関東以南に自生する海浜植物で、丈が1~最大3mほどに成長するというセリ科の多年草です。
第一印象は「でけえ!」だったんですが……
どうやらコイツ、食べられるらしいぞ!?(リンク先:サバイバル節約術 様)
一方で、有毒で食用には適さないとする説も……?(リンク先:ハーブで健康生活 様)
どっちなんだ!と思いつつ調べてみたのですが、結局の所「中毒症状」や「有毒成分」というものについて記述したところがみつからず。
公益財団法人日本中毒センターにも中毒例が挙がっておりませんでした。
特記することといえば「苦い」というのは割とどのサイトでも記述されており…。
というわけで!
セリ科の毒であれば少量ならなんとかなるだろう!(※調べたらドクゼリの致死量は5g~なのでなんともなりません)と思いたち、食べてみることにしました。
とりあえず、柔らかい若芽を選んで採集することにします。
取るのは食べる分だけ。大自然とのお約束ですね。
日が経つと成分が変化してしまったりするというのもあったりしますが。
帰ったらよく洗い、砂を落とします。結構隙間に入り込んでいるので。
苦味のもと、植物の毒といえば一般的にアルカロイド(※脚注:脳直。セリ科の毒は脂肪族)ですから、
これを
こうして
こうじゃ
アルカリなら、酸で中和してしまえ!ということで、6時間ほど酢漬けにしておきました。
浸透圧調整用に、少し塩を混ぜておきます。何g?わからん!パラパラっと!
こういうのは気分でもあるんですが、葉の表面についた汚れや虫も退治できるので、山野草を調理する際にはオススメです。
そして、サバイバルのもう一つの基本といいますか、毒かどうかわからないものは「火を通す」というのも大事ですね。
今回は手間もかからないフリット(揚げ調理)で頂こうかと思います。
まず余分な水分を切ります。全部拭ききらなくてもOKですが、残ってると油が撥ねるので注意しましょう。
そしたら小麦粉をはたいて。最近は少量を振りかけられる商品があるので助かります。
表裏しっかりはたいたら、お好みでこの段階で塩を振ってもよいかと。
私は今回は揚げた後に塩コショウで整えました。
- 脚注:揚げ調理中の写真はありません -
んで、2分ほどでジュージュー言わなくなってきます。
「生でも食える」と唱えながら揚げると、よい仕上がりになるでしょう。
(なおこれ以前に一回「心配だからしっかり火を通そう」としたら焦げました)
キッチンタオルや、あれば揚げ物用のバットにとり、余分な油を落とします。
私の場合はこの後に味塩コショーを振って仕上げ。
で、いざ実食!
まず、これは調理中からずっと気になっていたんですが、独特の強い香りがします。
何に似てるかというのはちょっとよくわからないですね。
揚げてしまったことで香りが飛んでいるかも……と心配したんですが、杞憂でした。
しっかり香るし、揚げたことでサクサク、パリパリの食感に仕上がっています。
食感自体は大葉の天ぷらとかに近いですね。
そして……心配していた苦味ですが、案外平気?これは人によると思います。
しかし塩味、香り、苦味……うん!これは間違いなく酒のつまみですね!!
というわけで、今回は潮風を感じるオリオンビールを用意しました。
めっちゃ合います。苦味に苦味をぶつけて中和する感じで。
普段からビールあまり飲まない方でも、案外いけるかもしれません。
というわけで食レポでしたが、特に舌にシビレが残るとか言うこともなく。
お腹を壊すとかそういうのもなかったので、少量であればまず大丈夫かと思います。
(若干苦いのでこれを大量に食する人がいるとは思えないけど一応)
結論。ビールのつまみに最適。
あっさりした終わりになりましたが、書くことは「美味しかった」くらいしか……。
そうそう。
■山野草のお約束!■
・無毒のものであっても下処理は必ずしっかりする!案外寄生虫対策になってたりもする!
・食べる分だけ取る!余らせたから翌日食べたら当たるということもあるけど、自然の恵みを大切に!
・大地と太陽に感謝を!!!!
他にも、シーズン、体調、周囲の環境や独自の亜種、色んな要素があるので、一概には言えないんですが、一応ここでは「ハマウドは食べられる」と書いておくことにします。
もし中毒症状出たりしたら、ぜひ教えてください!訂正記事書くので!!
(文責:雛菊 浬亜 riot_1102@yahoo.co.jp )